2002年度茨城県手話通訳者養成講座2(応用・実践)  <実践第5回>

2003.1.18(土)13:30〜16:00

<カリキュラム項目>

・手話通訳実習(1)−担当;県西+藤代町+取手市+龍ヶ崎市グループ

<準備経過>

・実習現場を見つけるのに苦労する中で、いろいろ考え、受講生のために実際と同じような講演会を独自にやってはどうかという話しになりました。
 それなら、協力をお願いしやすい去年この養成講座を修了して、今年度新たに登録手話通訳者になった人に話しをしてもらって、それを実習通訳させてもらおうということにしました。

<当日の流れ>

・講演の内容
 昨年度養成講座を修了し、今年度登録試験に合格した3名(鶴原さん、野坂さん、斎藤さん)に通訳体験を話してもらうことになっています。それを受講生が「実習として」聞き取り手話通訳します。
 また、「一方的に話すだけでは、つまらないので」ということで「3人で座談会のようにいろいろ話し合う様子を見てもらったらどうか」というアイデアを3人が考えてくれました。
・進め方の概要
 「できるだけ本番に近い形」での実習となるようキチンと司会を立てたいと思い、応用担当講師の稲垣さんに司会をお願いしました。
 司会と言っても聴衆は他の受講生とろう講師3名くらいかもしれませんが、会場は大穂の視聴覚室(大部屋の階段教室)を使いますので、それなりの雰囲気・緊張感を出せればいいなと考えています。
 また、事前の打ち合わせから終了後の反省まで、今回担当する7名が手話通訳チームとして行動してもらうことで、通訳に付随するいろいろな問題に気付いてもらう事も、カリキュラムのポイント(趣旨・学習目的)だと考えています。
・当日の流れ(案)
◇11時?〜 手話通訳担当受講生事前打ち合わせ
⇒事前アドバイスここをクリック>
◇13時〜 司会者・講演者・手話通訳者集合、事前打ち合わせ
◇13時30分〜講演開始
<シナリオ案・・・以下は、司会者へ渡した進行メモより転記>
1.司会 「それでは、定刻となりましたので、そろそろ講演会を始めたいと思います。」
「本日はお忙しい中皆様ご参加いただきありがとうございます。開会に当たりまして、茨城県手話通訳者養成講座実践コースの講師を担当していただいております菊池弘子さんより一言ご挨拶いただきます。」
2.菊池さん 「挨拶」
3.司会 「ありがとうございました。それでは早速ですが、講演に入らせていただきたいと思います。本日は講師として3名の方においでいただいておりますので、ご紹介いたします。まず、○○町の斎藤さん、藤代町の野坂さん、谷和原村の鶴原さんです。3名のみなさんは、昨年この手話通訳者養成講座応用・実践コースを修了し、平成13年度茨城県登録手話通訳者試験の合格された方々です。
 今日は登録手話通訳者1年生としてのこの9ヶ月間の活動を振り返っていただくと共に、先輩として受講生へのメッセージをお話しいただきたいと思います。
 まず、最初に鶴原さん(順番は未定)からお話しいただきます。鶴原さんよろしくお願いします。」
4.鶴原さん
(順番未定)
5.司会 「鶴原さん(順番未定)ありがとうございました。それでは、今の鶴原さん(順番未定)のお話しで何か皆さんから質問等ありましたら、どうぞ、いかがでしょうか?」
 (もし、質問が挙がったら、質問者を壇上に上げて質問をしてもらいます。講演者とのやりとりの調整・進行は司会者にお願いしてあります。)
6.司会 「他に質問などいかがでしょうか? ございませんか? それでは鶴原さんありがとうございました。(拍手)」
 「続きまして○○町の斎藤さんにお願いいたします。(順番未定)」
 (以下、同様の繰り返し。3人目の野坂さん(順番未定)が終わった後、今度は3名が舞台上で座談会形式で色々話しをしてくれます。)
7.司会 「他に質問などございませんか? よろしいですね。それでは野坂さん、ありがとうございました。ここでいったん休憩をとらせていただき、後半は3名の方に座談会形式でさらにいろいろなお話しをしていただく予定です。では、○時○○分まで休憩といたします。」
8.司会 「ご着席ください。それでは後半に入らせていただきます。今度は、3人の方に座談会形式でいろいろと自由にお話しいただきます。鶴原さん、斎藤さん、野坂さんよろしくお願いします。」
9.3人の
座談会
(司会者へ)
◇進行は3人にお任せでかまわないようです。タイムキープのみお願いします。講座は4時までですが、通訳実習としては、講演会時間=2時間として、3時半終了予定と考えています。いったん講演会は終了し、菊池講師にバトンタッチ後、実習の簡単な反省などやることになると思います。
10.司会 「鶴原さん、斎藤さん、野坂さんありがとうございました。(拍手)」
「それでは、まだお時間も若干残っているようですので、3人の方にご質問などありましたら、お願いします。いかがでしょうか?」
 (もし、質問が挙がったら、質問者を壇上に上げて質問をしてもらってください。講演者とのやりとりの調整・進行もお願いします。)
11.司会 「他に質問などいかがでしょうか? ございませんか? それでは鶴原さん、斎藤さん、野坂さん本日はお忙しい中おいでいただきまして、本当にありがとうございました。(拍手)」(3人壇上から降りる)
12.司会 「それでは、最後に、茨城県聴覚障害者協会福祉対策部長の吉澤さんより(まだ頼んでありません!)ご挨拶いただきます。」
13.吉澤さん 「挨拶」
14.司会 「それではこれで本日の講演会を終了いたします。皆さんどうもお疲れ様でした。お気を付けてお帰り下さい。ありがとうございました。」
(15:30終了予定)
(終了後、手話通訳者の反省会を行います。司会者も参加をお願いする。また、当日参加してくれたろう者からのアドバイスもお願いする。ろう講師からの評価は、基本的に25日の講座の中で行う。)
<司会者へ>
 こんな流れを考えています。 一般の聴者の講演会に手話通訳をつけたという想定の実習ですので、くれぐれも「受講生の手話通訳が詰まった時に、次を話すのを待ってしまう。」というような事のないようにお願いします。
 また、受講生には、
”一般の講演会なので「待った!」はありません。”と予め注意を促すつもりですが、事前の打ち合わせで「今日は手話通訳が付きますので、できるだけゆっくりお話しいただけないでしょうか。」等のお願いがあった時には、臨機応変に対応願います。

 講演者3名は1時に来てくださることになっていますので、恐れ入りますが、司会者も1時集合と言うことでお願いできないでしょうか、よろしくお願いします。受講生にも通訳担当者7名は、1時に会場へ集合するよう伝えてあります。
 なお、当日、菊池講師は受講生のチェックに専念し、木下は、後の講座での使い方にも影響しますのでビデオを直接自分で撮ることにしています。(必要な部分が撮れてないと困るので。) つまり、当時は、講師はいっさいアドバイスをせず、受講生7名が全て自分たちで考えて行動することにしています。
 
 それから、事前打ち合わせのところから講演終了後のスタッフ等への挨拶、反省会まで含めて実習生の様子をビデオ収録させていただく予定ですので、ご承知おきください。

<会場設営>

・今回は大穂公民館の「視聴覚室」という階段教室で行います。
・舞台の上で講演&手話通訳してもらうことになりますので、照明・音響(マイクの手配)などそれなりの準備が必要です。
・配置は、1)司会者=上手、2)講演者=中央、3)手話通訳者はどこがいいだろうか? これは受講生に考えてもらいましょう。

<ビデオ撮影準備>

・デジタルビデオカメラ、三脚、DVテープ60分×2本、バッテリーの充電

<受講生同士の手話通訳チェック>

・講師ももちろんチェックしますが、今回は受講生を各実習生に割り付けて、例えば実習生Aさんには、今回実習担当ではないKさんとNさんにチェックをお願いするという方法をやってみようという話しになりました。
⇒チェックシートの作成 <自己点検用><観察者用><感想用

<実習終了後のフォローについて>

・どうやってチェックしたものを本人にフィードバックしようかなぁ〜? これが一番難しい。

<今後の予定について>

1/25(土) 実践6・1/18第1回実習反省&1/12観察実習反省
2/1(土) 実践7・第2回実習のための事前学習;県南サ連懇談会での通訳
2/2(日) 通訳実習2
・県南手話サークル連絡協議会懇談会の手話通訳(つくば・阿見町グループ)
2/8(土) 実践8・実習反省/第3回実習の事前学習
2/9(日) 通訳実習3(県南東グループ)
・県ろう者大会;(詳細未定)、会場;鹿嶋勤労福祉会館、 時間;未定(その他県南・鹿行グループ)
3/1(土) 実践9・まとめ&修了式
注)実習は、基本的にグループ単位で行うので、他のグループの日は自由参加。

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