2002年度茨城県手話通訳者養成講座2(応用・実践)  <実践第9回>

2003.3.1(土)13:30〜16:00

<カリキュラム項目>

・2/9(日)手話通訳実習(3)−担当;森組(神栖町・土浦市・八郷町・取手市;4名)の反省
・総まとめ
・修了式

<講座の流れ>

1.13:30〜15:00 2/9の「茨城県聴覚障害者大会」通訳実習を振り返る(総括30分+一人15分×4名=1時間30分)

(1)ろう講師及び会場でチェックしてくれた他のろう者から一人一人に対する<全体的な評価>をまず先に話してもらう。(総括;30分間)
講師からのアドバイス 本人の反省
ym ・幕が上がる直前の司会のセリフを聞き落としそうになった。
・一つ一つの手話がごちゃごちゃっとしてる。
・交代の時、次の通訳者が遅れ焦ってしまった。
・確かに交代のタイミングを決めてあったわけだが、通訳者の態度としては、次の通訳者がスタンバイしているかどうかチラチラ横目で見るのは、「通訳にない視線」だ。次の通訳者が出て来るまでは、ずっと通訳するという気持ちで通訳に集中する必要がある。
・謝辞のセリフがなかなか出てこなくてシンドかったですが、よく切り抜けたと思います。
・「このまま大会報告、大会決議に入らせて…」でとても慌ててしまったが、内容的には分かり切った聞かなくても分かる内容だ。自分が司会者になったつもりで「大会の流れ」(進行)を意識すると良い。慌てたついでに次の通訳が来る前に先に退出してしまった。
・大会に合わせた手話表現(丁寧表現)ができなかった。
・茨聴協理事向けの通訳だったのでもっと「言葉どおり」の表現の方が良かった。
・目をぎゅっとつむるクセがある。
・理事と一緒に来賓に「会釈」してしまった。

・「交代の仕方」についてキチンと練習(指導)して欲しかった。(舞台上で「交差」するのは見ていておかしい、との指摘があった。⇒これは微妙なタイミングだと思うが、通訳の立ち位置が空っぽになるような交代は僕もまずいと思う。「交差」が問題ではなく「通訳者の空白」が問題だと思う。

Q;話しの中で舞台上の人物が出てきたときは「指さし」てもいいか?⇒それが親しみを込めた話題であればかまわないと思います。逆に批判的な話題で「名指し」したような場合は、「指さし」がきつくなり過ぎないように注意したい。
2回目0:18:24:20知事代理
3回目0:49:45:28謝辞
cn ・間が空いてしまわないようなリズムを保つ必要がある。
・「間」が空きすぎてしまう。丁寧なゆったりした表現を工夫して、見やすい通訳の工夫を。
・リハーサルの時にも指摘したが、姿勢が猫背になっている。胸を張った姿勢を練習すると良い。
・表情が硬いのは緊張しているから仕方ないが、講座の中でも指摘した「口元」をもう少し柔らかく結べるとよい。
・ホームポジションでの手の重ね方をもう少し軽く見えるようにする。
・手話表現の中に右利きなのか左利きなのか?まちまちな部分があって違和感を感じる時がある。例「講座」=左手
・「続きまして」の手話表現
・鹿嶋市長が自分で手話表現したことに気が付かなかった。⇒こうした場合は、市長の方へ視線を誘導するのが良い。会場と一緒に拍手できる。
・市町村;口話「し・まち・むら」と表現
・「有効な対策を打ち出せない状況にあります。」など翻訳にもう少し工夫が必要ではないか。
1回目0:03:10:20根元鹿行会長挨拶
2回目0:22:54:19鹿島市長挨拶
3回目0:52:17:29活動総括等(原稿⇒当日朝入手?)■
大会宣言(読み取りn)
ts ・予め練習しておいたであろう表現にひっぱられて、手話表現が不自然に。
・恐らく「話しが早くてついて行くのが大変だろう」と予想して手話表現を簡略化して練習してあったのだろうけれど、実際には非常にゆったりした話しだったので、もっと表現を省略せずに詳しく通訳すべきだった。
・間が空いてしまわないような表現の工夫が必要。
・「生まれ変わろうとしています」=変わる・中(ちゅう)⇒理事向けの通訳であるのでもっと日本語対応型の表現で良いと思う。恐らく話者の手話も挨拶文を読みながらであったので、かなり日本語対応的な表現だったはず。
・大会決議「〜を」をどのように表現するか?
・「皆様のご賛同をいただきたいと思います。」⇒拍手してしまうのでなく、例えば、<認める/お願い>
1回目0:09:05:00鯉渕会長挨拶
2回目0:28:00:00佐川
3回目1:03:16:29大会決議(読み取りn)
1:05:20:00体育部長報告■
ms ・表情硬い。もう少し「柔和な」「お祝い顔」な表情で。
・来賓紹介は、「〜様」で視線を来賓席へ流すように「どうぞ」の表現を入れても良かったのではないか。
・「〜様」を親指で代理させていたが、そのあとに来賓席を指さす表現を付け加えた方が良かったのではないか?
・服装について「そでが見づらい」との判断でそでをまくったと思う。⇒どうだったか?
・来賓自体の一言の時には「来賓者の顔」ができると良い。
・祝電のところで、指文字フルネームがあったが、「誰からの祝電か?」ということが一番大切な情報なのでもう少し名字を強調気味にゆっくり表現できると良い。
1回目0:34:00:00来賓紹介
0:41:33:11祝電披露■
0:42:26:00表彰;水戸支部への表彰状文の読み取りが???
(2)それを聞いた実習生本人が、<その評価をどう受け止めるか>を考えてもらい、さらに講師と議論しながら考えを深め、自分の中に吸収できるようにする。
  例えば、
   ・講師の評価を素直に受け止められたか?
   ・自分ではこんなつもりで表したのだが…。(反論)
   ・評価で言われてることが分からない(疑問⇒質問する)
(3)ビデオを予め実習生にダビング送付してあるので、自分のチェック結果も話してもらう。
<参考;木下のビデオ・チェック・メモ>
0:00:00:00 10:00 ym

2.15:00〜第3回実習についての総括的な反省

<主催者・スタッフへのあいさつ/前日準備での会場下見>
<情報保障者合同の事前打ち合わせ>
<緊張との闘い/大会らしい振る舞い>
<終了後のふるまい>

3.15:30〜16:00通訳者養成講座総括

4.16:00〜修了式

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